令和4年度運動会運営サポート報告

運動会運営サポート概要

これまでの経緯

コロナ禍での安全担保により学年毎の完全入替制で運動会開催を予定していた。保護者サポートを募る場合、子供の観戦に支障がないよう細密な事前計画が必要であった。そのため教職員・保護者の負担軽減を考慮し新しい試みを採択するに至った。
( 脚注:事前計画の詳細 *1 )

外部委託内容について

  • 10/22(土)8~14時(休憩30分/実働5.5時間)
  • スタッフ計5名
  • 会場周辺の見回りおよび誘導等業務
  • PTA委託事業専門会社ピータスを利用
  • 税込66,550円にて発注
    • 令和4年PTA予算案4,865,588円うち外注費予算200,000円より計上。
    • PTA会員1人辺りの費用負担に換算すると約100円であり活動内容としても適正であることも踏まえ、教職員・PTA運営部で協議の上可決。

事後アンケート集計結果

全574家庭に配信:回答数399件(回答率約70%)

Q1:運動会のサポートに外部委託スタッフを利用したことへの感想は?

 

Q2:不動小PTAでは1人1役の強制や部会委員を廃止し、活動ごとに参加希望者を募る「エントリー制」を導入していますが、エントリー制へのご感想は?

 

Q3:運動会、発表会、校外活動など「学校行事」へのサポート意欲は?

 

Q4:祭、防災イベントなど「地域行事」へのサポート意欲は?

 

Q5:その他 (ご意見ご感想など)

運営に好意的なご意見※一部抜粋

  • PTA・サポートの皆様のおかげさまで、良い運動会でした!子供達の頑張る姿を集中して観る事が出来、感謝です。ありがとうございます。
  • こうした外部委託は、PTA費の有効な使い方だと思います。先生の教務以外の業務も外部委託などで、先生の働く時間の短縮につなげていけると良いと思います。
  • これまでの1人1役の強制や部会委員を廃止し、今年度より活動ごとに参加希望者を募る「エントリー制」のPTA活動は、とても良い試みだと感じています。フルタイムで勤務していますが、できる範囲で、今後もお手伝いできればと思っています。
  • フルタイムで働いている身では協力したくても協力出来ないことが多いので外部委託は負担が平等になり有り難いです。エントリー制も余裕のある時期だけエントリーすることも可能になりありがたいです。
  • 両親働く身としては、本当に助かります。時代に合っていると思います。ぜひ継続していただければ、と思います。

運営にご指摘を頂いたご意見※一部抜粋

  • 一人一役廃止により学校活動に関わったり、学校の情報を入手する機会が減ってしまったので、それを補うPTAからの情報発信などがあると良いと感じます。(学校行事のサポートにエントリーしたいものの平日仕事をしているため、エントリー制だと強制的に休まなくなり、結果的に関与が減ってしまったので、前向きに関わっていきたいとは思います)
  • 外部委託は、母親の負担軽減のためにも良いと思います。子供の安全などのセキュリティだけが心配なので、その部分だけ気をつけてほしいです。
  • 実はお手伝いしたかったな、という方がいたのでは?と思いました。あらかじめ予定が決まっていたらとりあえず父兄の募集をし、人数が足りなかったらそこは外部委託をする等もありかな、と思いました。

ご意見・ご質問への返答

外部スタッフがどの方かわからなかったのですが?

オレンジのビブスを着た5名が見回り誘導業務を担当していました(体育館に2名、入場口に1名、退場口に2名)。検討段階で有資格者の警備員も候補に上がりましたが、最終的には稼働の柔軟性を考慮しイベント運営経験のある子持ちで目の行き届く女性を採択しました。今後は委託内容や事前周知含め検討していきます。

 

外部委託はセキュリティの不安があるのですが?

今回はPTAへの委託を専門とされる業者との取引を行い、事前に業務委託契約を結んでいますので不利益に晒されるリスクは最小限になるよう考慮しています。今後もセキュリティリスクを充分配慮した上で委託を検討していきたいと考えています。

 

実はお手伝いしたかった人がいたのでは?

前述の経緯に記載の通り、募集前の事前計画を含めた運営負荷を考慮しての採択となりましため今回は募集を行いませんでした。ご意見を踏まえ検討をしていきます。直近は11/6(日)予定の防災イベントのお手伝い募集をし、今後は学習発表会に関わる募集等も予定しております。より積極的に運営への関与を求められる場合には、運営部への立候補もお待ちしています。

 

委託することで周囲への目が行き届かないのでは?

常駐人材を配置したことにより物理的な人数は減ったものの、実施成果はこれまで以上にありました。関わる人数が減ったことにより保護者が主体的に関わるという意識が低下する意味ではまだ課題は残されていると感じますが、要所により検討する、また保護者自身がサポートに関わっているという意識の醸成をしていけるとより良い運営になるかと考えております。

 

参加できない、したくないを尊重して、そのまま学校や地域とのつながりを持てずに卒業していくのは勿体無いと思う。

前向きなご意見ありがとうございます。PTA活動が停滞する課題がここに隠されていると考えています。アンケート結果通り意欲のある保護者が多数である一方、実際の参加者が少ない実情があります。これを踏まえ、まずは従来の仕組みの変更、巻き込み方を工夫することに取り組みます。結果として潜在層を気持ちよく取り込み、強い組織運営になると確信しています。

 

情報発信を強化してほしい。学校や子どもの様子をもっと知りたい。

Home&Schoolや当PTAブログにて鋭意対応していきます。 不動小学校HP内「学校日記」には、行事、ボランティアの様子も日々掲載されておりますのでぜひご覧ください。印刷物の方が目に止まるとの声もありますが、制作配布工数が多大であるため印刷・デジタルの両特性を活用していきます。その他、お手伝い募集にエントリーいただく等でより活動を身近に感じていただくこともお勧めします。より積極的な情報発信をお求めの場合には、運営部への立候補もお待ちしています。

 

メディア露出に対する考えは?

新しい取り組みを発信することで、不動小のみならず良い流れを生めることを期待し、積極的に行いたいと考えています。外部の手を借りることで、内部のみでは難しい情報発信強化にもつながります。取材対象はPTA活動であり児童ではございません。活動に児童が関わる場合には顔名前にぼかしをかけ、個人情報に充分配慮いたしますことをお約束いたします。メディア特性として時勢やニーズに沿いますため、直前のお知らせになることはご理解のほどよろしくお願いいたします。

 

今後のPTA活動のあり方について

不動小PTA会長 高橋万穂

この度は大変多くの方より関心をいただき、運営部一同大変嬉しく思います。ご協力どうもありがとうございました。

これまでにも新しい活動のあり方を模索し、またどのように保護者のみなさんの巻き込みができると良いのだろうかと考えてきました。
今回の結果により、新しく柔軟な活動転換に好意的で、潜在的に活動参加を望んでいる保護者が多いことが分かりました。そのため今後一層時流に見合った活動転換を行い、課題解決するための選択肢を増やすこと、そして協力者のみなさんと共に継続的な活動をしていきたいと考えています。

ともすると「PTA」とは「時間に余裕のある稀有な人の集まり」で「関わると煩わしく恐ろしいのではないか」という印象があるかもしれませんが、大半のご家庭が何かしら時間に折り合いをつけ活動参加されています。PTA活動の中心を担う我々運営部の面々も、実は共働き家庭が多く、私自身も1年と3年に子どもがいるフルタイム勤務の会社員でもあります。

一方で、任意活動を主軸とする場合、should、betterな活動は成立しやすいもののmustな活動への協力体制が弱まる懸念もあります。事実として現在の不動小では学校設備の老朽化、児童数増加に伴った設備不足、教職員不足など、解消せねばならない課題も多くあります。

行政予算が潤沢にあればすぐにでも解消できる話ではありますが、短期的には難しいことです。また、活動そのものが果たして目的に見合ったものか取捨選択をする機会も必要です。

そのため、予算と人員を保有しているPTAのメリットを活かし、柔軟・迅速・強力な解決策を提案しサポートしていくことが結果として教職員の負荷軽減、子供たちへの充分な教育環境の提供につながります。また、これらに保護者として関わることで副次的に地域コミュニティが活性化し良い循環が生まれると考えています。

今回の活動や方針をご覧になり、何か少しでもできることがないかと思われた方は、ほんの少しで結構です。まずは知ること、参加することから一歩踏み出していただけたら嬉しいです。

ご意見・ご感想

ここまでお読みいただきありがとうございます。不動小PTA運営部へのご意見・ご感想は以下よりよろしくお願いいたします。

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*1:過去実績より募集にて保護者を募れる見込みはあったが、特にきょうだい構成や雨天時の予備や急な欠席等を考慮すると必要人数に満たない可能性や一部人員への負荷の偏り予想され、短期に再調整をすることが課題となった。

なお、例年は4月保護者会時点で部会、各種係として1人1役が必須として促される仕組みとなっていた。先の予定を見越し強制的に分担される仕組みには賛否があった。
また、昨今はコロナ禍の時勢に見合った調整が生じ、予め人員を確保しても機能にくい実情もあった。

令和3年度12月臨時PTA総会にて1人1役の廃止を可決、柔軟な組織運営をするためPTA規約の変更を行なった。
令和4年度4月PTA総会にて外注費予算を可決し具体的な活用を検討するに至った。